発達障害の予防探る
2007年12月26日 公明新聞

都議会公明党
福岡市で新生児保育の現場など視察

東京都議会公明党の木内良明議員団長らは先ごろ、福岡市にある医療法人・久保田産婦人科麻酔科医院(久保田史郎院長)などを訪れ、発達障害の発生を抑制するために、妊婦や新生児に対する予防医学を導入している現場を視察した。これには、長橋桂一、野上純子、高倉良生、大松成、伊藤興一、松葉多美子の各都議と福岡県議会公明党の野田栄市、大塚勝利、の各県議が参加した。  一行は、はじめに同市内の兜汢ェスイミングクラブで、安産を促がす妊婦の水中散歩の様子を視察。同行した久保田院長は「水中散歩は、循環血液量を改善し、早産や胎盤早期剥離、妊娠高血圧などの予防に効果がある」と説明した。続いて、久保田産婦人科麻酔科医院を訪問。新生児の保育現場を見て回るとともに、久保田院長から説明を受け、意見を交わした。  久保田院長は、新生児の発達障害の主な原因として、低血糖症などを挙げ、胎内と胎外では10度を超す激しい温度差があり、その環境変化に対応するために新生児は、多くのエネルギー(糖分)と酸素を消費すると指摘。同院では、温度の激変を緩和するために、出産直後に保育器内へ移すなどさまざまな工夫により、発達障害の原因となる低血糖症などを「ほぼ完全に予防できる」と説明した。  木内団長は「初めて聞く話も多く、驚いた。今後、どのように政策に反映させるか検討していきたい」と語った。  また一行は、この後、岡山県吉備中央町にある国立吉備高原職業リハビリテーションセンターを訪れ、障害者の職業的自立を支援している現場を視察した。