水道水の塩素(酸化アレルゲン)は、アトピーの危険因子

今、保育園ではアトピーの子供さんが増えています。アトピーの原因は、牛乳・卵・人工ミルク・ハウスダスト・ダニなどがアレルゲンとして一般的に知られています。そのために、妊娠中は牛乳・卵を控えたい、赤ちゃんに人工ミルクを飲ませたくない、とアトピーに悩む妊婦さんや母親が多いのも事実です。ところが、アトピーの妊婦さんのアレルゲンを調べると、その殆んどが、ハウスダスト・ダニでした。自宅のジュータンをフローリングに取り替え、部屋をクリーンにしても、アトピーは一向に治りません。医学が進んだ今もアトピーの原因は不明とされていますが、専門家の間では、アトピーになりやすい体質があると、遺伝病説が主流です。
母乳の出が悪い母親が、アトピーを恐れて赤ちゃんに人工乳を飲ませないで完全母乳にすると、赤ちゃんが低栄養(飢餓状態)や脱水症に陥る危険があります。赤ちゃんを低栄養や脱水から守るためにも、産科医として、アトピーの原因・予防策を、これまでの臨床経験から考えてみました。

■ アトピーの原因を探る
久保田産婦人科麻酔科医院では、開業以来30年間、温水プールで約7000人   
の妊婦さんを対象に水中運動(水泳・歩行)を行ってきました。アトピー性皮膚炎の妊婦さんがプールに入ると、間違いなく、皮膚はカサカサ、痒みが強くなり、皮膚症状はさらに悪化します。この事実から、プールに投入された塩素がアレルギー疾患(アトピー・喘息)の危険因子として、最も注意すべき化学物質の一つではないかと考える様になりました。

■ 水道水とプールの塩素濃度は同じ
日本の水道水の塩素濃度は、プールと同じ濃度に調節されているのは驚きです。水道水に含まれている塩素量は世界で最も多いと報告されています。日本の水道水がいかに身体に悪いか、そして、アレルギー性疾患(アトピー・喘息・鼻炎)に悩む子供がなぜ増えるかが少し見えてきました。

■ 傷んだ肌を “ニュートラル” に
皮膚細胞を破壊する塩素(酸化アレルゲン)を弱アルカリ性の軟水で洗浄(噴霧)すると、1〜2週間後にはカユミが軽減、傷ついたカサカサした肌は、思いもよらず、より早く快方に向かう症例に出会います。弱アルカリ性の非加熱天然水が皮膚の酸化アレルゲン(酸性)を中和し、患部を中性化することによって肌の自然治癒力を助け、皮膚の再生(正常化)を促すと考えています。つまり、傷んだ皮膚をニュートラル(中性化)にし、皮膚を清潔に保つことがアトピーを防ぐと考えるに至りました。但し、非加熱天然水はアトピーの治療薬とは考えていません。薬剤の治療効果を助けるための前処置として考えてもらえばけっこうです。症状が改善しない場合は必ず専門医に相談されてください。

症例1

症例2


症例3

症例4

症例5

症例6

症例7